260051104 ケーリュケイオン 『海浜ビーチ帝国の誇り』
数日後 マスターは再び、ケーリュケイオンに 連れられて海に来ていた
【ケーリュケイオン】 ふふふっ 今日はこれをあげる
マスターが渡されたのは 『貸切チケット』と書かれた一枚の紙
いったい何を貸し切れるのかと 首を傾げるマスター
【ケーリュケイオン】 それは、世界で一枚しか手に入らない 超絶レアなチケット
【ケーリュケイオン】 私のことを ずーっと好きにできるチケットよ
【ケーリュケイオン】 この前助けてくれたお礼! 一緒に遊んだだけじゃ足りないから もっとお礼をと思ってね♪
【ケーリュケイオン】 ほら、私を好きにしていいんだよ?
【ケーリュケイオン】 対価が大きすぎるって? 私を助けてくれたんだから これでも足りないくらいよ
【ケーリュケイオン】 せっかくのチャンスなのに 本当に私を好きにしなくていいのー?
今こうして一緒にいるだけで 充分好きにできている、と マスターは語る
【ケーリュケイオン】 …マスターって、対価や損得で 語れないくらい優しいよね そういう優しさが好きなんだけど
【ケーリュケイオン】 これはね、そんな優しいマスターへ 私からの精一杯の恩返しなんだよ?
【ケーリュケイオン】 ほら、私の心… マスターのことを考えるだけで こーんなに温かくなってる
【ケーリュケイオン】 この温かさが私に力をくれるんだよ? この新スキル『海浜ビーチ帝国の誇り』が
ケーリュケイオンの 妖艶な瞳がきらりと光る
【ケーリュケイオン】 ほら、マスター…もっと見て…
【ケーリュケイオン】 私の力もだし、私自身のことも、ね?
じりじりと少しずつ距離を詰めてくる 間近で見る彼女は確かに魅力的…
それをどう止めようかと 困り果てるマスターだった
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