277000381 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅱ 第9幕「魔の王の試煉」 戦闘前
アルマス、ガ・ジャルグ連合は フェイルノートに対して優勢では あるが、倒すのはさすがに難しい
お互いに決定打が出せないまま、 しばらく膠着状態が続いていた
【フェイルノート】
…ふっ
そんな激戦の最中に、 フェイルノートが微笑む
【アルマス】
フェイルノート、
なにがおかしいのよ！？
【フェイルノート】
お前達の…
諦めの悪さに呆れているのよ
まあ、いいわ
お前達の力…
ひとまずは認めてあげる
【フェイルノート】
そうね…
ご褒美に一つだけ、
質問に答えてあげてもいいわ
フェイルノートはそう言って、 ゆっくりと弓を収めた
【アルマス】
フェイルノート…
アルマスは嬉しそうだが、 ガ・ジャルグは不満らしく、 アルマスに文句を言い出した
【ガ・ジャルグ】
どういうこと？
勝手に終わらせないでよ！？
この機会に、マスターは 以前から気になっていたことを 聞いてみることにした
君達はどうして、 ここにローク島を移転させたの？ と、質問すると…
【フェイルノート】
ふっ…
あの島の王であるお前が
その程度ではね…
自分は島の王なんかじゃない と、こたえると、彼女は マスターを見据えて問いを返す
【フェイルノート】
あの島々を覆う結界…
その核であるお前が王でないのなら
一体誰が王だというの？
マスターが答えられずに黙ると、 彼女は呆れたように息を吐き、 アルマス達に向けて話を始めた
【フェイルノート】
神を殺した者として、
その責務を果たすこと
それが、私の役目よ
【フェイルノート】
私に従うのであれば、
これまでのことを
水に流してもいいわ
【アルマス】
…なによ、それ？
王だとか、責務だとか、
そんなのはどうでもいいのよ！
【アルマス】
神を殺して手に入れた力のせいで、
あなた達は変わってしまったの？
【アルマス】
もし、その力が原因だというなら、
私がそれを抑えてみせるから！
【アルマス】
そうすれば、また前みたいに…
戻れるわよね？
【フェイルノート】
けれど、まだ私にその剣は届かない…
そうでしょう？
【フェイルノート】
弱いお前の言葉なんて、
この私には届かないわ
【アルマス】
でも…
必ず強くなってみせるから…！
【フェイルノート】
ふん…そんなに言うのなら、
お前にチャンスを与えてあげる
【フェイルノート】
ほら、あれを見なさい
フェイルノートが目を向ける先には なんと、こちらに向かってくる 異族の大群の姿があった
【アルマス】
異族っ…！？
【ガ・ジャルグ】
わたし達の華麗なる戦いを
かぎつけて、集まってしまったようね
まったく…目障りだわ
【フェイルノート】
私に抗うというのなら、
まずはあれを倒してみせなさい
【フェイルノート】
あの程度で苦戦するようでは、
無価値でくすんだ存在でしかない…
【フェイルノート】
私を倒すなんて、
考えるだけでも不敬だわ
【アルマス】
…やってやろうじゃない！
絶・撃破してやるわ！
みんな、いくわよ！
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