290104143 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第2章 エデンクライシス-覚醒- 第1話 風雲!マサムネ城-14 戦闘後
【アロンダイト】
【方天画戟】 よっしゃぁ! マサムネを…外に叩き出した…!
【マサムネ】 存外に連携が取れておる そなたら仲が悪かったのでは なかったのか?
【方天画戟】 青龍偃月刀のことかよ!? ああ、こいつは大っ嫌いだよ!
【青龍偃月刀】 私も貴方のような礼節を知らぬ者は 好きではありません
【ダーインスレイヴ】 ふふっ 犬猿の仲であるからこそ、 互いの手の内を知り尽くしている
【ダーインスレイヴ】 裏を返せば、相手がどう動くか 容易く予想できるということ 連携も取りやすいだろうな
【方天画戟】 これっぽっちも嬉しくないけどね!
【青龍偃月刀】 本来なら、貴方と矛を並べること など考えられません
【マサムネ】 面妖な…
【方天画戟】 ごちゃごちゃうるさいんだよ! お前はオレが倒す!
【アルマス】 ちょっと! マサムネは私が倒すんだからっ
【ラグナロク】 アルマス、待って!
【異族】 アアアアアアアアアア!
【住人達】 うわああああああっ…!? こ…こないでくれぇっ…
【アルマス】 異族が町中にっ? 闘技場だけじゃなかったの!?
【ネス】 大変です! 町の人々が門に押し寄せています
【ネス】 早く門を開けないと、 追ってきた異族に襲われますっ
【ラグナロク】 アルマス、一緒に来て! マサムネは三人に任せましょう 私達は町の人々をっ
【アルマス】 …仕方ないわねっ 急ぐわよ!
【住人達】 お願いだ! 開けてくれーっ!
【住人達】 化け物がっ…化け物が迫って くるんだ…! 誰かーっ…
【ラグナロク】 皆が一斉に門まで押し寄せて… パニックに陥っているわ
【アルマス】 あの門は何で開かないのよっ? マサムネが何かしてるの!?
【ブリューナク】 ブリューナクの調査によると、 あの門を開くための装置が 破壊されている
【ブリューナク】 力尽くで押し開く以外に 開ける手立てはない
【アルマス】 だったら私達で!
【ラグナロク】 だけど…この人混みを掻き分けて 門まで行くのは難しいわ
【フライシュッツ】 それに、後ろからは異族が いっぱい来てるよ~ そっちも何とかしないとー…
【住人達】 嫌だぁぁっ…! 死にたくないっ… 誰かぁぁ…
【アルマス】 ちょっと、どいて…! 門まで行かせてっ
【住人達】 もうオシマイだぁぁ… みんな死ぬんだぁぁぁ…
【スイハ】 清淑に!
【住人達】 !?
【スイハ】 皆さん、力を合わせれば門は開きます 落ち着いて、諦めず、皆で門を 押して下さい
【スイハ】 背後の異族は私達が全て射抜きます!
【住人達】 …………
【住人達】 お…おおおおおおおおお! そうだ!力を合わせりゃ、こんな門 ぶち破れるぞっ
【住人達】 みんな、押せえええええ!
【ラグナロク】 スイハ… あなたの勇気に感謝するわ
【異族】 イイイイイイイイイイ!
【アルマス】 あなた達は絶・通さないから!
【住人達】 うおおおおおおおおおおっ! もう少し… あと…一息だぁぁっ
【ネス】 門がかなり軋んでいます あと少しなんですけどっ…
【アルマス】 その一押しが遠いわね…! 私達も加勢にっ
【異族】 アアアアアアアアアアアア!
【ラグナロク】 そうしたいけれど、 こっちも手一杯よ
【フライシュッツ】 お願い~! 開いて~っ
【住人達】 えっ…? わあああああああああ!?
【アルマス】 やった! 門が開いたわ!
【スイハ】 やりましたね
【ラグナロク】 今、斬撃が見えたような気がした けれど…
【住人達】 やった! やったぞ! 逃げろ逃げろおおおおお!!
【アルマス】 みんな町から逃げられたみたいね マサムネはっ?
【ダーインスレイヴ】 そうだな 引き分けといったところか
【アルマス】 ダーインスレイヴ、 無事だったのね!
【ハリー】 ダーイン! 良かった…
【ダーインスレイヴ】 ハリー、おぬしも無事で何よりだ 側を離れてしまってすまない
【ハリー】 ううん… 僕がお願いしたことだから
【ラグナロク】 引き分けって、 どういうこと?
【ダーインスレイヴ】 マサムネは、町の門が開いたのを 見て「これまでか」と言って 姿を消した
【ダーインスレイヴ】 わたし達三人がかりでも危うかったよ 彼女の武勇は計り知れないな
【アルマス】 そう… また何も話ができなかったわね
【ラグナロク】 …今は先に進みましょう
【方天画戟】 ったく… マサムネを仕留め損なったよ
【方天画戟】 でも、これで主君の狙い通り 町から出られるな お前、本当に策士だよ
【司会】 称賛・イズ・当然だ これで分かっただろ、ホウテン? 武勇より狡智なんだよ
【司会改めクルーン】 このクルーン・アルルカン少奏官の 頭脳があればマサムネなんざ 掌の上で転がせる
【クルーン】 他の奏官どもは脳みそまで筋肉 みたいな奴らだったからな きっと全員、マサムネに殺された
【クルーン】 だが、俺は違う 予定とはかなり違う展開になったが こうして目出度く町から脱出だ
【方天画戟】 オレとしては、 マサムネをぶっ倒したかったんだけど ねえ…
【クルーン】 それは次の機会のお楽しみにしておけ さて、さっさとここから――
【マサムネ】 次の機会を待つことはない 今、拙者を倒してみせよ
【方天画戟】 なっ…?
【クルーン】 ま…マサムネ様、どうして…?
【マサムネ】 そなたの奸計に気づいておらぬと 思っておったのか? 浅薄だな
【マサムネ】 そなたの器も見せてもらった 方天画戟とともに、礎となれ
【クルーン】 あひぃぃぃっ… こ…これこそ生死を分ける 臨場感…!
【方天画戟】 させるかよぉ!!
【マサムネ】 無駄だ
【アロンダイト】 ラグナロク達は出発したようですね
【エクスカリバー】 はい 私達も戻ってマスターに ご報告しましょう
【アロンダイト】 ところでエクスカリバー あなた、キトゥリスの人々が門を 破る手伝いをしましたね?
【アロンダイト】 マスターのご命令に、 そのようなものはなかったはず ですけれど
【エクスカリバー】 いけませんでしたか?
【アロンダイト】 全て、報告するのですよね?
【エクスカリバー】 ええ、もちろん
【アロンダイト】 それなら良いのです いきましょう
辛くもマサムネ城を脱した アルマス達
ユグドラシルまでの道程は 残り少ない
だが、その道行きには新たな思惑が 蠢いていた
Next: 290202011