30202204 黒パラシュ 『サンデショコラ』
今日もラグ女を見回り中のマスターは このまえの出来事を思い出して なんとなく中庭に足を向けていた
…すると 樹の根元に腰掛けて座る ピサールを見つけた
【ピサール】
あれ、マスター…
ま、また散歩?
おじいちゃんみたいだよ~?
ピサールはなんだか少し慌てている その原因にマスターは すぐに気がついた
こんもりと積もった落ち葉の山… ピサールは中庭の掃除をしていたのだ
【ピサール】
こ、このまえ掃除のご褒美に
ダグダ先生がアイスを
差し入れてくれたの!
【ピサール】
だから…アイスもらえるなら!
また掃除してもいいよ~って!
聞いてもいないのに ピサールはすごい勢いで 掃除のいいわけをしている
…真面目に掃除をしていたと 思われるのが恥ずかしいのだろう
マスターは掃除のことには それ以上触れないことにする
ただ、今ならピサールが 素直に答えてくれる気がして 違う質問をしていた
選択肢:
- 本気出したがらないのは、どうして? → select_label_01へ
- サボるようになったのはいつから? → select_label_02へ
- 楽したいのは…どうして? → select_label_03へ
ただ、今ならピサールが 素直に答えてくれる気がして 違う質問をしていた
select_label_01:
【ピサール】
できすぎるのって、結構大変なんだ~
select_label_02:
【ピサール】
…いろいろ嫌になった時期があって~
select_label_03:
【ピサール】
嫌なこと考えないようにかな~
select_label_end:
【ピサール】
まぁさ~
才能がありすぎると
わりと面倒なんだよ~
【ピサール】
天才って結構さぁ
ツライんだよね~
途中で話をはぐらかすピサール でも今は、この回答で十分だ マスターは笑って話を切り上げる
【ピサール】
…ま、そんなわたしだけどさ
この前、ひさしぶりに
褒められたのはちょっとうれしかった
ピサールは恥ずかしそうに 目をそらしながらつぶやく
【ピサール】
とにかくわたしはさぁ
日々、来る時のために
パワーをためてるわけよ~
【ピサール】
それを…気心知れた人のために
たまに使うのは…
悪くないなって
本音がにじみ出た ピサールの笑顔は それだけで元気がもらえた
それはまさしく彼女が新たなスキル、 『サンデショコラ』に 目覚めた瞬間だった
その時、ひときわ強い風が 中庭に吹き付けた
くしゅん!!
【ピサール】
あれぇ、マスター…
もしかして寒いの?
わたし全然平気だよ?
話に夢中で気づかなかったが 冬の外は相当寒かった
ピサールは体温が高い上に 動いた後だから平気なのだろう
…先日、ピサールに くっつかれたときの温かさを 思い出してしまう
【ピサール】
マスター、ここ~
ピサールは… 自分の隣を軽く叩いて笑った
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