310051212 リットゥ・D. plug・ナベリウス 炎のなかに見えるもの
【リットゥ】 ちっ、逃げ足の早い… 一人逃したか
【リットゥ】 マスター、生きてるか?
リットゥはマスターに近づき 足にできた傷をじっと見つめる
【リットゥ】 じっとしてろ 今、応急処置をする
【リットゥ】 む、足を挫いているか しばらくは動けそうにないな 野営できる場所を探すしかないか
手の平を返したように リットゥは優しかった マスターはそんな彼女に首を傾げる
【リットゥ】 教え子の不手際を埋めるのも 教官である私の務めだ
【リットゥ】 敵がまだどこにいるかもわからん 今のうちに夜を凌げる場所を探そう …お前は休んでいろ、いいな?
マスターは素直に頷いた 今はリットゥを頼るしかないだろう
それから リットゥはテキパキと動き あっという間に準備を整えていった
【リットゥ】 よし、なんとか日が落ちるまでに 場所は作れたな
【リットゥ】 なっ、マスター それは、焚き火か?
マスターはリットゥのために 焚き火の準備を進めていた
【リットゥ】 うっ…やめろ…っ! 炎を見ると かつての私を思い出す…
【リットゥ】 かつての私は…そうだ 教官ではなくて… 聖域を守る…炎、だった
【リットゥ】 かつての私と比べて… 今の私はなんて…くっ…
【リットゥ】 ぐ、ぬぅう…早く炎を消せ 消すのだ…っ!
リットゥが本当に苦しそうなので マスターはさっと火を消した
【リットゥ】 …やれやれだ …マスター、ひとつ聞いてもいいか?
【リットゥ】 …お前から見て私は、どう見える 頼れる教官に見えるか? それとも、悪魔のように見えるか?
選択肢:
- 頼れる教官である → select_label_01へ
- 悪魔のような鬼教官である → select_label_02へ
- リットゥはかわいいよ → select_label_03へ
…お前から見て私は、どう見える 頼れる教官に見えるか? それとも、悪魔のように見えるか?
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【リットゥ】 そうか、ならば、いいんだ …気を使わせたな、マスター
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【リットゥ】 そうか、いや、それでいい 私はお前の教官なのだから
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【リットゥ】 何を素っ頓狂なことを… いや、しかし肩の力は抜けたよ
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【リットゥ】 ふっ、すまないな 私としたことが つい感傷的になってしまった
【リットゥ】 もう炎は消えた 大丈夫、いつもの私だ
【リットゥ】 そう、私はお前の教官だ お前の甘えた正義を叩き直す教官だ
【リットゥ】 お前の正義は、本当に甘い 昼のトレーニング中にだって お前は私をかばった
【リットゥ】 本来なら命令違反は厳罰ものだが お前は教官を守る役目を果たした 次は…
そのとき、がさり、と 遠くの木陰から音が聞こえた
昼に取り逃した敵兵士が 仲間を連れてやってきたのだ
【リットゥ】 次は私が、頼れる教官であると 教え子に示す番だっ!
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