310131202 パラケルススD.plug 求道なる狂気
ここは隊で使っている宿営地
…から少し離れた建物の前
【パラケルスス】 …!
そこにやってきたパラケルススは 自分の目を疑った
【パラケルスス】 どうして、ここが…?
そこにマスターの姿があったからだ
【パラケルスス】 この建物は… わたくしが密かに見つけ、 使っていた部屋…
【パラケルスス】 誰にも知られていない 自分だけの場所…
【パラケルスス】 そう思っていたのに…
選択肢:
- ここで何かしているのを見てたから → select_label_01へ
- 独りになりたい時は、来てたでしょ → select_label_02へ
- たまにいなくなる時があったから → select_label_03へ
そう思っていたのに…
select_label_01:
【パラケルスス】 …!知ってたのか…
select_label_02:
【パラケルスス】 …!いつ…それを…
select_label_03:
【パラケルスス】 …!それで…ここを探り当てたのか
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ここは何の場所なの? マスターが尋ねる
【パラケルスス】 ………
【パラケルスス】 …研究室
へ~、何の研究?
興味深そうに矢継ぎ早に 聞いてくるマスター
【パラケルスス】 ………
彼女が口を開く
【パラケルスス】 戦闘の…研究だ
…!
【パラケルスス】 君の隊の一員として戦う際の、 自分の役割や動き方… それらを考えるための部屋…
そうだったんだ 少し驚くマスター
【パラケルスス】 でも…
【パラケルスス】 いざ戦闘となったら、 突き上げる悪魔の衝動を 抑えられなかった
【パラケルスス】 狂気…惨忍さを 抑えられなかった…
【パラケルスス】 わたくしは… そんな自分が……!
【パラケルスス】 嫌でたまらないんだ!
【パラケルスス】 どうしても… ケイオスリオンでの記憶が よぎってしまって…!
【パラケルスス】 悪魔に支配され… 使役され戦っていた 忌まわしい記憶が甦ってしまって…!
悲痛な顔で俯く彼女
先の戦闘で、 独断で動いたのは そのせいだったんでしょ?
悪魔の顔を 仲間に見られるのがイヤで、 勝手な行動を取ったんでしょ?
ああは言ってたけど、 本当は… 仲間を守りたかったから
わかってたよ …と、マスターが告げる
【パラケルスス】 …!
【パラケルスス】 …分かってた?
【パラケルスス】 知ってたと言うのか… わたくしの… この想いを…
【パラケルスス】 じゃあ… どうして、あんなことを…
【パラケルスス】 悪魔バフォメットを 内包するわたくしに…
【パラケルスス】 無理だと分かっていて、 なぜ『自分の衝動で仲間を 傷つけないでくれ』なんて…
【パラケルスス】 そんな…ひどい事を…!
恨めしそうな目で マスターを睨みつける 彼女だった
【パラケルスス】 悪魔の衝動で 隊の姫を傷つけないでくれ だなんて…
【パラケルスス】 できるものなら、 わたくしだって そうしたい…
【パラケルスス】 でも…
【パラケルスス】 どうすれば……
【パラケルスス】 その方法が分からないから… 研究し… 乗り越えようと……
彼女の顔が、 悔しさと苦しみに歪む
研究熱心な君の前で言うのは おこがましいけど…
僕の研究からすれば、 君はもっと
選択肢:
- 仲間に頼っていいと思うな → select_label_04へ
- 仲間に甘えていいと思うな → select_label_05へ
- 仲間を見て戦っていいと思うな → select_label_06へ
僕の研究からすれば、 君はもっと
select_label_04:
【パラケルスス】 …!仲間に…頼る… そうか…
select_label_05:
【パラケルスス】 …!仲間に…甘える… そうか…
select_label_06:
【パラケルスス】 …!仲間を見る… みんなは…わたくしを 見てくれていると…
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【パラケルスス】 そうだったのか…
【パラケルスス】 わたくしは… ずっと一人で乗り越えようと もがいていたのか…
【パラケルスス】 周りに… 救いの手があると気づかず…
【パラケルスス】 ……ふふ まさか……
【パラケルスス】 君を研究しているつもりだったが… 逆に研究されていたとはな…
【パラケルスス】 まいったよ
そう言って、彼女が初めて微笑んだ
数日後─
マスターの言葉を受け入れ、 その通りに戦ってみる彼女
【パラケルスス】 これが…君から貰った わたくしの新たなる力!
【パラケルスス】 『求道なる狂気 -ロード・トゥ・クリムゾン-』!!
それは彼女が 強力なスキルに 目覚めた瞬間だった
戦闘後─
マスターと語り合う彼女の姿があった
【パラケルスス】 間違っていた
【パラケルスス】 自分は… 誰にも理解されないだなんて…
【パラケルスス】 どうやら君は わたくしのことを 知り尽くしているようだ
【パラケルスス】 君に解放され、 君の隊で戦ってきたが…
【パラケルスス】 今日ほどバイブスの共鳴を 強く感じたことはない
【パラケルスス】 もっと… 知りたくなったよ…
【パラケルスス】 き、君のことを…
彼女が顔を赤くして言う
【パラケルスス】 だから、わたくしは 君を研究し続ける
【パラケルスス】 君といることで、 わたくしが どう変わってゆくのか…
【パラケルスス】 君も…わたくしを 研究してみるといいぞ
照れながら提案してくる彼女は、 狂暴とは真逆の、 とても愛らしい笑顔だった
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