310383213 アルマス 絶対王道一閃
【アルマス】
はぁはぁ…
絶・勝利…
勝負は僅差でアルマスの勝ちだった 女生徒は、アルマスの実力を認め、 今日のところはマスターを譲るという
アルマスとの対戦は楽しかった、 今度はスポーツで勝負しよう と、女生徒は笑いながら帰っていった
【アルマス】
あははっ
そうね、また今度！
マスターは、アルマスにかけより、 ケガはないか、と心配する
【アルマス】
あれぐらい、全然平気よ！
あのね、私、マスターに
どうしても聞きたいことがあったの
【アルマス】
あなた、いつも忙しそうよね？
いつも違う女生徒と一緒にいるけど、
一体なにをしているの？
マスターは、そ、それは…と 答えをいいよどむ
【アルマス】
私と一緒にいるときも、
別の女性に声をかけて、
どこかへ行ったりしてたでしょ？
【アルマス】
複数の女性と仲良くするのも、
楽しいかもしれないけど…
【アルマス】
私がもしマスターの恋人だったら、
もっと真剣に向き合ってほしいと
思うかなって…
アルマスの言葉に マスターはあわてふためき、 違う、そうじゃないと強く否定した
【アルマス】
だって、いまの子とも、
前になにかあったんでしょ？
一緒にやろうって、なにをしたの？
あれは、部活の後片付けのことだよ と、マスターは答える
【アルマス】
え？
つまり…どういうこと？
色々と手伝ってるだけで、 恋人とか、そういうんじゃないんだ と、マスターは必死に説明する
【アルマス】
そ、そうなの！？
じゃあ、あれはナンパしてた
わけじゃないのね？
マスターは、困ってそうだったから 声を掛けただけ、と 首を横にぶんぶんふった
前に聞かれた時は、 照れくさくて言えなかった と、マスターは話す
【アルマス】
そっか…
私の勘違いだったのね…
困っている人がいると放っておけず、 おせっかいかもしれないけれど、 ついつい声をかけてしまうらしい
自分でも、 誰かの役に立てることが嬉しくて と、マスターは恥ずかしそうに笑った
【アルマス】
この人の笑顔は、優しくて、
まっすぐで、キラキラしてる…
アルマスにじっと顔をみつめられ、 照れくさくなったマスターが、 そうだ！とわざと大きな声を出す
【アルマス】
えっ！？
な、なによ、急に？
アルマスに親切にしてもらったって いう人に会ったんだよ
荷物運びを手伝ったらしいね、 とマスター
【アルマス】
ああ、あの子のことね
アルマスが急いでたようだったから ちゃんとお礼がいえなかったけど…
今度会えたら、ちゃんとお礼を 言いたいって言ってたよ、と マスターは話を続けた
【アルマス】
お礼を言われるほど、
たいしたことじゃないんだけど…
やっぱり、嬉しいかな
【アルマス】
困っている人を放っておけない
マスターの気持ち…
絶・わかったかも！
その想いがアルマスに 『絶対王道一閃』を 目覚めさせた
【アルマス】
マスターのこと、
誤解してごめんなさい
やっぱり噂通りの人だったわ
誤解だとしても、アルマスが自分を 気に掛けてくれたことが、嬉しいと 思ってるよ、とマスターはこたえる
【アルマス】
マスター…
アルマスが困っていたら全力で手伝う と約束する、いつでも呼んでね と、マスターはアルマスに笑いかけた
【アルマス】
あなたって人は…
本当に、人がいいのね
マスターは、アルマスも人のことは 言えないんじゃ…と思ったが、 何もいわずに微笑み返すだけだった
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