Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

View on GitHub

320021214 アイムール・D. plug・モート 魔眼『冥界の番人』

View script in lisp

plain.png

3200211.png 【アイムール】 終わることなき闘争の過去 そこにあるのは血の香り おびただしいほどの死の慟哭

3200211.png 【アイムール】 そうか、私は負けたのだ 負けていたのだ その過去に押し潰されていたのだ

3200211.png 【アイムール】 でも、マスター あなたは…

3200211.png 【アイムール】 そんな私の過去さえも ことごとく溶かしてしまうのですね

3200211.png 【アイムール】 …マスター、あなたの優しさは 赤々と燃える太陽のように とても暖かい、と感じます

3200211.png 【アイムール】 あの…そんなマスターに 一つ、お伺いしても よろしいでしょうか

3200211.png 【アイムール】 花は綺麗に咲くために 蜂は蜜を届けるために そこにいるように思えます

3200211.png 【アイムール】 私は斬ル姫、戦うための存在です …これまではそう思っていました ですが、本当に正しいのでしょうか?

3200211.png 【アイムール】 マスターと一緒にいると その定義が わからなくなってくるのです…

3200211.png 【アイムール】 あなたの考えを、 お聞かせくださいますか?

選択肢:

あなたの考えを、 お聞かせくださいますか?

select_label_01:

select_label_end

3200211.png 【アイムール】 脅威となるということは つまり守るべきものがある、と?

select_label_02:

select_label_end

3200211.png 【アイムール】 大切なもののために… 戦う、ということでしょうか

select_label_03:

select_label_end

3200211.png 【アイムール】 花のように美しい、と マスターはそのように お考えということですね

select_label_end:

そうだよ、とマスターは頷き さらに、こう付け足す

アイムールはアイムールらしく したいことをしてほしい それだけでいいんだよ

3200211.png 【アイムール】 私らしく、ですか…? …私らしいとは どのような私なのでしょう

花を綺麗だと感じる心がある それが君らしいんだよ と、マスターは言う

3200211.png 【アイムール】 ですが、私がそのような感覚を 持ってしまってもよいのでしょうか

これからは 花を守るために戦えばいい と、伝えるマスター

3200211.png 【アイムール】 花を守るために、ですか 私にできるのでしょうか…

きっとできるよ と、マスターは励ました

3200211.png 【アイムール】 …ふふ マスターの励ましがあれば 私も、できるような気がします

3200211.png 【アイムール】 これからは花を 守るために戦おうと思います

3200211.png 【アイムール】 花だけではなく… もちろん、マスターも…

大切なものを守りたいと願う彼女に 魔眼『冥界の番人』が 芽生えていた

3200211.png 【アイムール】 それと、マスター ひとつお願いをしても いいでしょうか

3200211.png 【アイムール】 虫相手にすら 加減できない私ですが… その…

自分で花を摘みたいの? とマスターが尋ねると アイムールは控えめに頷いた

やってみよう、とマスターが 笑顔で言うと、彼女は 少し自信を持って微笑んだ

3200211.png 【アイムール】 で、では…

すちゃり、と武器を構えた彼女を マスタ-は慌てて止める

3200211.png 【アイムール】 ち、違うのですか? これだと潰れてしまうのですね…

3200211.png 【アイムール】 あ、持ち手はこうでしょうか! え…?ち、違いますか?

マスターはまず武器を使おうとする アイムールをやっとのことで制して それから根気強く、教えていった…

3200211.png 【アイムール】 …摘め、ました 摘めました、マスター!

なぜかマスターばかりが 土だらけになって、ようやく アイムールが一輪の花を持ち上げた

まるで壊れ物でも扱うかのように 彼女なりに、そっと 最小限の力で花を持っている

3200211.png 【アイムール】 とても、可愛らしい花です マスター、この子 ウチで飼ってもいいでしょうか?

相変わらず加減を知らない アイムールだ、と 苦笑しながらマスターは頷く

3200211.png 【アイムール】 ありがとうございます、マスター 私は、心がいっぱいです

3200211.png 【アイムール】 こんなにも心を満たしてくれた あなたは、私の特別な方 …どうか、いつまでも

3200211.png 【アイムール】 ずっとお傍に、いてくれますか

壊れものに触れるかのような問いに もちろん、とマスターは力強く頷く

華やかに笑う彼女を見ていると こちらにも、 幸せが香ってくるような気がした

Next: 320031201

Back to index