320041202 パラシュ・D. plug・アスタロス 癒えぬ渇き
【パラシュ】 さて…
戦闘でミスを犯した姫の寝室に 入ろうとするパラシュ
【パラシュ】 マスターの指示に従わず、 仲間に迷惑を掛けるなんて言語道断
【パラシュ】 これもマスターの理想のためだ
【パラシュ】 悪いけど… 粛正させてもらうよ
ドアに手を掛けようとした、 その時……
【パラシュ】 …!
【パラシュ】 マスター…
マスターが彼女の横に現れた
こんな時間になにやってるの? 斧なんか持って…これから鍛錬? とマスターが尋ねる
【パラシュ】 ……そうだね
【パラシュ】 陰で努力してる様子なんて、 見られたくないからね… ははは
そう取り繕う彼女
だが、マスターは 彼女の目の奥に宿る、 わずかな殺気と冷たさに気づき、
キミはどこか渇いた目をしている、 ボクには…本心を見せて欲しい と告げるのだった
【パラシュ】 …!
【パラシュ】 …ボクの目が…… 渇いてる……?
本当は… なにをしようとしてたの? マスターの真剣な目に彼女は…
【パラシュ】 ………
【パラシュ】 やれやれ、 審問の悪魔を宿すボクが 逆に問いただされるとはね…
【パラシュ】 どうやら… キミにウソはつけないようだ
彼女が、 己の心の内を 語り出した
【パラシュ】 キミの理想のためにがんばる、 その言葉にウソはない
【パラシュ】 だからボクは、隊に来てから…
【パラシュ】 独自に内部の監視を行っていた
【パラシュ】 規律を守れない怠惰な者…
【パラシュ】 つまり、マスターの 理想の障壁になりそうな姫に 制裁を加えるためにね
どうして、そんな事を…? マスターの問い掛けに、 彼女は毅然とした態度で答える
【パラシュ】 キミの隊には規律がない 当番制などの仕組みはあるが、 鉄の掟とは程遠い
【パラシュ】 それでは、本当に強い隊は作れない
【パラシュ】 こんな環境じゃ… 怠惰な姫が生まれるだけだ
【パラシュ】 だからボク自身が規律となり、 隊を取り締まり、マスター… キミの理想に近づけたいんだよ
彼女の熱のこもった言葉に対し、 ありがとうと 素直に礼を述べるマスター
しかし、その後こう続けた でも…そんなに がんばんなくてもいいよ、と
【パラシュ】 !!
【パラシュ】 な、なにをバカな…!
マスターは続ける 規律が無く、怠惰な姫がいるのは… ボク自身も怠け癖があるからだね
【パラシュ】 !!
【パラシュ】 キ、キミは……
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