Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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320042214 パラシュ・D. plug・アスタロス ハロウィンver. 魔眼『死霊使いの狂言』

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今日の任務も終了し、 マスターの隊は拠点へと帰還した

今日のパラシュは他のキル姫達と うまく連携が取れていたと マスターは思い返す

きちんと褒めてあげようと マスターがパラシュを探していると ふと調理場から漂う甘い香りに気づく

誰も使ってないはずだけど…? マスターは不思議に思い 様子を見に向かうのだった

3200421.png 【パラシュ】 げ、マスターじゃないか 悪いけど今は手が離せないんだ 用なら後にしてもらえるかな

なにやら忙しそうな様子のパラシュ 何を作っているの? とマスターは尋ねる

3200421.png 【パラシュ】 え?ああ、これは、まぁ… つまらないものさ

歯切れの悪い返事をするパラシュ 香り的にはクッキーのようだけど… とマスターは首を傾げる

3200421.png 【パラシュ】 …たまにはいいかなと思ったんだ あの街の子供達に プレゼントしようと思って

へぇ、それは素敵だね! なのに、どうしてばつが悪そうに しているの?とマスター

3200421.png 【パラシュ】 弱者は邪魔だと言っていた手前、 気まずいじゃないか

今は、あのときとは考えが変わった そういうことならいいんじゃないかな とマスターは優しく頷く

3200421.png 【パラシュ】 …いや、弱者はやはり邪魔だ その考えは今も変わらない

3200421.png 【パラシュ】 変わったとしたら、そうだね… 弱者とは弱いままではなく 成長しようとしない者のことだ、と

3200421.png 【パラシュ】 そう思うようになったって感じかな

それはとても良い変化だと思う とマスターは微笑んだ

3200421.png 【パラシュ】 …あの子供達は、 これからマスターの理想を 作っていく可能性がある

3200421.png 【パラシュ】 だから子供達とこうして 関わっていくことで、未来をより 良いものにできるかも…と思ってさ

未来を期待するかのように パラシュの目は優しく微笑んでいた

3200421.png 【パラシュ】 あ、ところでマスター 何か用事があったんじゃないかい?

ああ、そうだった とマスターは用事を思い出す

3200421.png 【パラシュ】 え?さっきの任務で ボクの連携がよかったって?

3200421.png 【パラシュ】 ははは!そんなことを言うために わざわざボクを探したのか とんだお人好しだね、君は

パラシュの気持ちの変化が、 戦闘にも良い影響を与えていたんだね とマスターは納得した

3200421.png 【パラシュ】 気づけたのはボクの力じゃない 君のおかげで気づけたんだ 感謝してるよ

3200421.png 【パラシュ】 ま、あえて名前をつけるなら 魔眼『死霊使いの狂言』 といったところだね

彼女は少しだけ得意げな 笑みを浮かべると、 マスターのほうをちらりと見た

3200421.png 【パラシュ】 …………あー、 ところでマスター

3200421.png 【パラシュ】 そろそろクッキーが 焼き上がるんだけど …子供達は喜んでくれるかな

二回目のハロウィンみたいに きっと喜んでくれるよ とマスターは励ます

それに、もしよかったら 一緒にいくよ とマスターは重ねて提案する

3200421.png 【パラシュ】 いいのかい? それは心強いね

3200421.png 【パラシュ】 …やれやれ、 マスターには世話になってばかりだ

3200421.png 【パラシュ】 たまには恩を返さなきゃいけないね 何がいいだろうか…

助けられているのはお互い様だよ とマスターは笑顔を向ける

仕事熱心な一面のある彼女に、 余計なことは気負わせまいと マスターは遠慮したのだが…

3200421.png 【パラシュ】 へぇ、ボクの好意が 受け取れないって言うのかな?

悪戯っぽく笑う彼女に、 そういうことじゃないけど… とマスターは語尾を濁した

3200421.png 【パラシュ】 ふ、君は困ると 人の嗜虐心をそそるような 顔をするね

3200421.png 【パラシュ】 ああ、そうだ まだ君にこれを伝えて いなかったじゃないか

そう言うとパラシュは にやり、と意地悪そうな 笑みを浮かべるのだった…

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