Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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350041212 ブラフマーストラ・聖鎖・アリエル 想いの形

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ある日のこと、 任務で調査に訪れた森の前で、 マスター達は1人の少年を見つけた

3500411.png 【ブラフマーストラ】 こんなところに、なんで子供が? もしかして迷子かねぇ?

ここは魔獣も出る危険な場所だ、と 早く家に帰るように声をかけるが 少年は森に大事な用があるという

3500411.png 【ブラフマーストラ】 どんな用があるのか、 聞かせてもらおうじゃない 話によっちゃ、手助けしてもいいよ

その少年は、妹の夢を叶えるために ここまできたのだ、という

3500411.png 【ブラフマーストラ】 おおぉ~! いいじゃん! それで、それってどんな夢なの?

3500411.png 【ブラフマーストラ】 ふーん… この森に咲く幻の花で誕生日を 祝ってもらうってのが、妹の夢…

3500411.png 【ブラフマーストラ】 その夢を叶えることで、 病気の妹に元気を出してほしい、と それがアンタの夢ってわけか…

3500411.png 【ブラフマーストラ】 なるほど… まあ、アンタ1人じゃ無理だろうね ケガしないうちに、早く帰りな

ブラフマーストラは 明らかに興味を失った様子で、 少年との話を冷たく切り上げる

3500411.png 【ブラフマーストラ】 さて、マスター 任務に戻ろうか 森の魔獣の調査と討伐だっけ?

え?ちょっと待って、 彼の手助けをするんじゃないの? と、驚くマスター

3500411.png 【ブラフマーストラ】 なんか、思ってた話と違ったし、 アタシ達には関係ないでしょ

あそこまで話を聞いておいて、 放り出すなんてできないよ と、マスターはいう

3500411.png 【ブラフマーストラ】 なに言ってんだよ? アンタには、世界を救うっていう でっかい目標があるじゃない!

3500411.png 【ブラフマーストラ】 こんな取るに足らない、 小さい夢に関わってる暇はないんだ

3500411.png 【ブラフマーストラ】 夢ってのは、でっかくなくちゃ 意味がないんだよ!

3500411.png 【ブラフマーストラ】 そこのアンタも、 そんな意味のない小さい夢は捨てて もっとでっかい夢を持ちなっ!

自分と妹の夢を否定され、 少年は今にも泣き出しそうだった マスターは、その震える肩に手を置く

そして、 意味のない夢なんて、ないよ と、優しく話しかける

3500411.png 【ブラフマーストラ】 はぁっ? なにそれ… どういう意味?

どんな夢も思いや情熱が詰まってる 大きいとか小さいとか、関係ないよ 夢はそれだけで尊いものなんだ

だから、意味のない夢なんて ないんだよ と、マスターは言い切った

3500411.png 【ブラフマーストラ】 むむっ…

自分の夢も、あの子の夢も 大切なことに変わりはない

だから、自分はあの子を 応援してあげたいんだ

夢に必要なのは大きさじゃなくて 想いの強さなんじゃないかな と、マスターは熱弁をふるう

3500411.png 【ブラフマーストラ】 …………

3500411.png 【ブラフマーストラ】 ん〜… わかった、アタシの負けだよ アンタの気持ちは、伝わった

3500411.png 【ブラフマーストラ】 アタシは大きな夢や目標じゃなきゃ 達成感も成長も得られないって そう思い込んでたんだね

3500411.png 【ブラフマーストラ】 だから、小さい夢には 意味がないって決めつけてた

3500411.png 【ブラフマーストラ】 でも、その子にとっては、 この森まで来るだけでも冒険だし さぞ怖かったろうね

3500411.png 【ブラフマーストラ】 アンタは妹のために、 勇気を出してここまで来たんだね

3500411.png 【ブラフマーストラ】 …想いの強さ、か 想いが強かったから 進んでこれたんだよね

3500411.png 【ブラフマーストラ】 …さっきは、悪かったよ

少年は、ニコッと笑って ブラフマーストラに向けて 手を差し伸べる

3500411.png 【ブラフマーストラ】 仲直りの握手ってこと? あははっ! ありがとねっ!

3500411.png 【ブラフマーストラ】 うん、気に入った! アタシもアンタの夢、応援するよ!

3500411.png 【ブラフマーストラ】 ただし、アタシが手助けするのは 全力でがんばってるヤツだけだよ ここだけは譲れないからねッ!

もちろんだよ と、マスターは笑う 少年も、つられて微笑んだ

3500411.png 【ブラフマーストラ】 じゃ、行こっか!

マスター達は、先に花束を作り、 少年を安全な場所まで送ってから 魔獣の調査と討伐をすることにした

森を歩くのは得意だという ブラフマーストラの案内で進み、 ほどなく花畑へとたどり着いた

3500411.png 【ブラフマーストラ】 ここに、 目的の花があるはずだけど…

花畑を見回すと、 その一角だけ太陽の光を反射し、 キラキラと輝いている場所がある

あそこじゃないかな? と、マスターは少年に声をかける 少年が喜んで駆け寄ろうとしたが…

3500411.png 【ブラフマーストラ】 ダメだッ!

ブラフマーストラが声をあげる 花畑を囲む木々の間から、 魔獣の目が光っていたのだ

3500411.png 【ブラフマーストラ】 アンタ達は下がってて すぐに片付けちゃうからね!

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