Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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350071211 ブリューナク 悪魔の旅路

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forest.png

マスターたちはとある調査のため 遺跡があるという森を訪れていた

遭遇した敵との戦闘を終え 斬ル姫たちには一度休憩をして もらっていたのだが…

3500711.png 【ブリューナク】 …………

マスターは静かにひとり佇む ブリューナクの存在が気になった

地獄の伯爵である悪魔バルバトスを ドミネイトされている彼女

その影響か、悪魔らしい冷徹さと 気品をまとう彼女の独特な雰囲気に、 他の斬ル姫たちも近寄りがたいようだ

けれど、今は隊の仲間である彼女 ここは自分からと、マスターは ブリューナクに声をかける

3500711.png 【ブリューナク】 …マスターか 今は休憩中だろう? マスターもしっかり休むといい

突き放す訳ではないが どこか距離感のある ブリューナクの言葉…

彼女の考えが読めず、 何か気がかりなことがあるのか と、マスターは問う

3500711.png 【ブリューナク】 気がかり? 作戦は真っ当、進行は順調 ブリューナクが口を挟む必要はない

不満があるなら なんでも言ってほしいと マスターはブリューナクに告げるが…

3500711.png 【ブリューナク】 マスターに不満などある訳がない むしろ、我に不満があるのなら 遠慮なく言ってほしい

3500711.png 【ブリューナク】 ブリューナクがマスターに 気を遣わせてしまったのなら 謝罪しよう

ブリューナクの言葉に嘘はない そう感じるのだが どうしても距離を感じてしまう…

斬ル姫たちもそう感じて ブリューナクとどう接していいか わからないのだろう、と思うマスター

3500711.png 【ブリューナク】 マスターのことだ きっとブリューナクを 心配してくれているのだろう

3500711.png 【ブリューナク】 だが、その必要はない 我は我の意志の元 マスターに従い戦っているのだから

3500711.png 【ブリューナク】 ケイオスリオンで支配されていた我を 解放し自由な旅へ連れ出してくれた マスターへの恩は計り知れない

3500711.png 【ブリューナク】 その恩を少しでも返すため ブリューナクはマスターを守ると そう心に決めたのだ

ブリューナクからの信頼は本物 だが、それは状況が生み出したもの…

それは心を通わせた信頼とは 違うもののように思え、 ブリューナクとの溝は埋まらない…

3500711.png 【ブリューナク】 納得がいかない、といった顔だな …ふむ、弱ったな…マスターを 困らせるつもりはないのだが…

ブリューナクが悪い訳じゃない けど、どうすれば彼女と距離を 縮められるか、考えるマスター

3500711.png 【ブリューナク】 マスターのことは このブリューナクが守る それ以上のことは必要ないだろう?

3500711.png 【ブリューナク】 旅に余計な荷物は不要 余計な悩みは無駄な重荷になるだけだ 我のことにまで気を遣わなくてもいい

そう言うと また黙ってしまうブリューナク

これ以上の会話も不要 …ということだろう

3500711.png 【ブリューナク】 …………

気まずい空気をまといながらも、 マスターたちは 調査を続行するのだった

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