350141214 巴 マミ 美装『巧者の拘束』
【マミ】 そういえばこのあたりは まだ来ていなかったわね
服装がドレスになってしまい その原因を探っているマスター達
【マミ】 ここでは何をしたんだったかしら
【マミ】 あっ…
【マミ】 突然足を止めたマミに どうしたのかと問いかけるマスター
【マミ】 あ、あの、えっと… 原因、わかったかもしれないわ…
本当!?と喜ぶマスター だが、当のマミは何やら 恥ずかしそうにしている
【マミ】 わ、笑わないで聞いてくれる?
もちろん、と力強く答えるマスター
【マミ】 本当の本当に? 本当に笑わないで聞いてくれる? マスターのこと、信じてるからね?
【マミ】 …ドレス着たかったの
ポツリとつぶやいたマミに 思わずなんて言ったの? と聞き返してしまうマスター
【マミ】 この街で見かけたドレス… 着てみたいなって思って…
【マミ】 この街に来て思い出したんだけど この服…そのドレスに とっても似てるの
【マミ】 着てみたいなーって思ったことが 不思議な力で叶っちゃった…とか
本当に理由はそれだけらしく そこにこの世界のマナが影響し ドレス姿となって現れたようだ
【マミ】 原因もわかったから よかったわ 私の気が済んだら元に戻ると思う…
マミのいた世界とは違う 力の流れによる作用はあったけれど 深刻な問題ではなかったようだ
よかった… とマスターはホッと胸をなでおろす
【マミ】 私のせいでマスターを 振り回してしまったわ…ごめんなさい
落ち込むマミに いいことだから大丈夫 と声をかけるマスター
【マミ】 いいこと? マスターに迷惑をかけてしまったのに
いつも頼もしいマミだけど どこか無理をしているように 感じていたとマスター
トラブルに思えた マミの服の変化だったが
結果的に それがマミの希望していたことだと わかったことが嬉しかった
【マミ】 …マスター!
気丈に振る舞っていたが 原因捜しのあいだは ずっと不安だったろう
だけど、ドレス着られてよかったね とマスター
【マミ】 そんな風に言ってくれたら あまり落ち込んでるのも 失礼になっちゃうわね
その思いを叶えるのは 自分だったらよかったのにな と、マスター
【マミ】 もしかして… 少し悔しいって思ってるのかしら?
【マミ】 だとしたらそれは間違いよ 私はマスターからもっと 大きな望みを叶えてもらったから
【マミ】 私のことを ずっと心配してくれた人がいる…
【マミ】 私はひとりじゃないんだって マスターは気付かせてくれた
【マミ】 誰かと一緒に戦っていたい マスターはそんな望みを叶えてくれた
マミのマスターに対する感謝 そして喜びが力を与えた新スキル 美装『巧者の拘束』
【マミ】 この力があれば 私はどんな敵だって倒せちゃうわ!
【マミ】 いつまで一緒にいられるか わからないけれど、その日が 来るまで私はあなたの力になるわ!
マミの誓いにマスターは頷く
たしかな心の繋がりを感じながら マスター達は帰路につくのだった…
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