360041213 カドケウス・獣刻・ムニン 追憶の降雷
【カドケウス】 はぁぁぁぁぁっ!!
戦闘の中で、 想いを巡らせる彼女
【カドケウス】 ごめんね、マスター
【カドケウス】 白馬の王子様… そんな理想とかけ離れているとか 思っちゃって…
【カドケウス】 私…自分が恥ずかしいよ
【カドケウス】 やり方がスマートじゃなくても… マスターは、自分よりも 私のことを考えてくれる…
【カドケウス】 その身を犠牲にしてでも 助けてくれる主なんて… そうはいないのに!
杖の水晶に映る様子を見ながら、 マスターとの過去を思い返す彼女
そこには、不格好でもカドケウスを 理解しようと、いつも気遣ってくれる マスターの姿があった
【カドケウス】 私が…間違ってた!
【カドケウス】 虚構の理想なんていらない! 目の前で!私のために汗を!! 血を流してくれるマスターこそ!!
【カドケウス】 最高の王子様だぁぁぁっ!!
マスターの思いやりに反応し、 彼女の眠れる力が覚醒した!
【カドケウス】 うおおおおおおおおおおおっ!
【カドケウス】 くらえっ! 『追憶の降雷』―――ッ!!
そして、新たなる技で 一気に敵を殲滅するのだった
【カドケウス】 マスター!!
【カドケウス】 安心して! 絶対に…助けるから!!
すぐさまマスターを担ぎ、 彼女が駆け出そうとしたときだった
2人とも、大丈夫? 他の姫たちもカドケウスを 助けるためにやってきたのだった
隊の姫たちが来たおかげで、 マスターは無事救われるのだった
そして、数日後――
すっかり快復したマスターの隣で、 己の想いを語る彼女
【カドケウス】 マスターってさ…
【カドケウス】 全ッ然ッ! 白馬の王子様じゃないよね?
【カドケウス】 朝寝坊はするし、 ご飯はよくこぼすし、 整理整頓できないしさ
【カドケウス】 でも… 完璧な王子様じゃないけど、
【カドケウス】 私に向き合って、 理解して、 助けようとしてくれる
【カドケウス】 白馬には跨ってないけど… やっぱりあなたは 私の運命の王子様だよ♪
【カドケウス】 だから…
【カドケウス】 今度は私が命に代えてでも、 マスターを守ってあげる 漆黒の翼に誓って
【カドケウス】 あの時、言えなかった言葉… 今、言うね
【カドケウス】 ありがとう、私の王子様
にっこりと子供っぽく笑う彼女は、 純粋な優しさに満ちていた
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