360112213 ヴァナルガンド イースター 黒闇兎の復活祭
ハルモニア兵のせいで、マスターは ヴァナルガンドの話を聞けないまま パーティーが始まってしまった
ヴァナルガンドは無理をして 明るく振る舞っているようで、 マスターは気になっていた
【ヴァナルガンド】 姫たちが楽しんでいれば、 マスターさんも喜んでくれるはず… それだけで、私は満足しないと…
【ヴァナルガンド】 マスターさんに褒めてほしい、なんて わがままで自分勝手な考えは 捨てないといけませんよね~…
そんなヴァナルガンドに、 マスターは声をかける
とても素敵なパーティーだね、 なんだか温かみがあって、 落ち着いて楽しめるよ、と話す
豪華なパーティーも悪くないけど、 自分はこんな手作りのパーティーが 好きだな、とマスターは笑う
【ヴァナルガンド】 そうですか… それはよかったです~
別の姫が、手作りのパーティーは ヴァナルガンドの提案だ、と話す
そうなんだ、ヴァナルガンドとは 趣味が合うのかもね、 と、マスターがこたえる
もしよければ、さっきの話の続きを 聞かせてもらえないかなと、いうと ヴァナルガンドは首を横に振った
【ヴァナルガンド】 いいえ、 私自身の問題ですから…
自分は頼りないかもしれないけど、 話せば楽になることもあるよ と、マスターはくいさがる
無理をしているヴァナルガンドを 放っておけないよ、と続ける
【ヴァナルガンド】 マスターさん… わかりました、ではお話します
【ヴァナルガンド】 …私は、わがままで身勝手な 振る舞いを決して許しません 害のあるものとして排除してきました
【ヴァナルガンド】 ですが… パーティーの準備を進めるうちに、 私のなかで感情の変化がありました
【ヴァナルガンド】 マスターさんに「喜んでほしい」から マスターさんに「褒められたい」と…
【ヴァナルガンド】 マスターさんのためといいながら、 いつの間にか、自分の欲求を 満たそうとしていたんです
【ヴァナルガンド】 これは、わがままで自分勝手ですよね でも、気持ちは抑えられない… 私は、どうしたらいいんでしょうか~
マスターは、話を終えてうつむく ヴァナルガンドの頭を優しく撫で、 よくがんばったね、と声をかける
【ヴァナルガンド】 わわわっ! マスターさん、どうして…
がんばったら褒めてほしいって 思うのはわがままじゃないし…
がんばった子を褒めてあげたいって 思うのも、わがままじゃないよね? と、マスターは笑って話す
【ヴァナルガンド】 マスターさん…
話してくれてありがとう、 ヴァナルガンドにはいつも感謝してる これからもよろしくね、と続ける
【ヴァナルガンド】 ううっ… 恥ずかしいけど、嬉しいです~
【ヴァナルガンド】 私の思いを受け止めてくれて、 ありがとうございます…
【ヴァナルガンド】 マスターさんの笑顔を見ていると、 なんだか胸が熱くなってきて、 なんでもできそうな気がします~
【ヴァナルガンド】 マスターさんのために 私の、この力を役立ててください もっと、あなたの側にいたいんです!
その強い思いが彼女に新たな力 『黒闇兎の復活祭』を 与える
【ヴァナルガンド】 マスターさんの期待に応えられるよう これからもがんばりますね~
ヴァナルガンドはそういって、 嬉しそうに微笑んだ
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