360112214 ヴァナルガンド イースター 四聖『茶会の執行者』
【ヴァナルガンド】
その程度で私の前に立つとは、
愚かですね…
イースターパーティーの日から 元気を取り戻したヴァナルガンドは、 戦闘でも絶好調だった
【ヴァナルガンド】
マスターさん!
今日のご飯は、パーティーで
評判だったお料理を作りますよ~
【ヴァナルガンド】
それに、マスターさんが
気に入っていた
デザートもありますからね~
わあ、嬉しいな、楽しみだね とマスターが笑顔で返すと、 ヴァナルガンドが顔を赤くする
【ヴァナルガンド】
ええと、喜んでもらえて嬉しいです
では早く帰りましょう~
顔が赤いけど、熱でもあるのかな? とヴァナルガンドを心配するマスター
具合が悪かったら無理せずに休んで、 料理はまた今度でも…というと、 ヴァナルガンドはあわてて否定する
【ヴァナルガンド】
いえ、違うんです!
マスターを見ていると、
不思議な気持ちになってしまって…
【ヴァナルガンド】
まだうまく説明できないんですけど、
熱はないですし、とても元気なので
心配しないでください~
よかった、それならいいんだ、 それに気持ちのことも、焦らず ゆっくり考えてね、と返す
【ヴァナルガンド】
マスターさんにそう言ってもらえると
だいぶ気が楽になります~
それじゃ帰ろうと歩き出した途端、 マスターが木の根につまづいて転び、 膝にスリ傷を作ってしまった
【ヴァナルガンド】
マスターさん、大丈夫ですか!?
ああ、こんなに血が…
いま治癒魔法をかけますからね!
魔法なんておおげさだよ、 ただのスリ傷だし、放っておいても すぐに治るから、と慌てるマスター
【ヴァナルガンド】
ダメです!
小さな傷が命取りになることも
あるんですよ~?
そういって、ヴァナルガンドは 絆創膏を取り出す
【ヴァナルガンド】
マスターさん専用の
特別なアイテムなんですけど…
【ヴァナルガンド】
この絆創膏には癒しの魔術を
かけてあるので、
高い治癒効果があるんですよ~
【ヴァナルガンド】
これをペタッと貼れば…
はい、もう安心です!
ありがとう、とお礼をいうマスターに ヴァナルガンドも笑顔で応える
【ヴァナルガンド】
ですが、私がついていながら
マスターさんにケガをさせるなんて…
耳を下げて反省するヴァナルガンドに ヴァナルガンドのせいじゃないよ 自分の不注意だから、というマスター
【ヴァナルガンド】
いいえ、マスターさんの
体調管理も私の務め…
【ヴァナルガンド】
気になることがあったら、
なんでも私に言ってくださいね!
【ヴァナルガンド】
この先も、ずっと、いつまでも
私がマスターさんを守ります!
その彼女の固い決意が 新しい力 四聖『茶会の執行者』を目覚めさせた
【ヴァナルガンド】
マスターさん、どんなことでも
いつでも私を頼ってくださいね~
そう微笑むヴァナルガンドに、 うん、頼りにしているよ と、マスターも微笑んでこたえる
【ヴァナルガンド】
ところで…
マスターさんが転んだのは、
お疲れのせいじゃないでしょうか?
【ヴァナルガンド】
もしよろしければ、
少し休んでいきませんか?
いまなら膝枕がおすすめですよ~
マスターが、いや、それは… と、照れながらあわてると、 ヴァナルガンドは楽しそうに笑う
【ヴァナルガンド】
ふふっ…
じっとできないなら、動かないように
邪視をかけちゃいましょうか~?
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