360311214 ヘスティア キミなら出来る
戦いを終えいつものように 休息をとるマスター達
だが、マスターは妙な 緊張を感じていた
【ヘスティア】 じーーー…
また何かしてしまったのだろうか… とマスターは恐る恐る ヘスティアに話しかける
【ヘスティア】 ううん、見てただけ ずーーーっと見てただけ
【ヘスティア】 無茶しないか心配してたってのは あるけど、それだけじゃなくてね
【ヘスティア】 いや、危ないって思うことは 何度もあったけど、その理由が なんとなくわかったんだ
【ヘスティア】 それは、キミと斬ル姫のみんな その信頼関係が影響してたんだなって
【ヘスティア】 キミがボクを助けてくれたように 今まで助けてきたみんなが キミを助けたいと思ってる
【ヘスティア】 そのことが無意識に きっと大丈夫だって思いを 生み出しているんだよ
マスターとしては 姫達に助けてもらってばかりだと そう思っていると話す
【ヘスティア】 そう思ってるのはキミだけ みんな、キミに助けられてるんだ
【ヘスティア】 ボクの初めての 眷族であり家族のベル君
【ヘスティア】 ベル君にひかれて 寄ってくるみんなってこんな 気持ちだったのかなぁ…
何の話だろうか マスターは疑問に思う
【ヘスティア】 はは、またわかってない顔だ でも、そこがまたいいのかもね
【ヘスティア】 キミとベル君は似てると思う けど、もちろん違う部分がある
【ヘスティア】 そしてボクとベル君 キミと斬ル姫のみんな その関係性も違う
【ヘスティア】 だから、ボクにはキミが みんなを信頼して取った行動が 無理を通しているように見える
【ヘスティア】 …それでいいのかもって思った
【ヘスティア】 それに、ボクがキミと 出会った理由もきっと そこにあるのかもってね
【ヘスティア】 キミはみんなにとって かけがえのない存在だ …たぶん、この世界にとっても
【ヘスティア】 それを英雄と呼ぶかはわからない けれど、その補佐をするのが 今のボクの使命かもしれない
【ヘスティア】 神格が上手く作用しなくても 女神としてのボクの役目
自身に言い聞かせるように 優しく話すヘスティア
その決意が 『キミなら出来る』 としてヘスティアに宿る
【ヘスティア】 胸があたたかい… スキルを得るのって こんな気持ちなのかな
【ヘスティア】 この力は、この世界で得た力は この世界で英雄になるかもしれない キミのために使おう
【ヘスティア】 ボクがそばにいるよ …だからって油断はダメだぞ?
優しい女神様のお言葉に マスターは素直に頷く
【ヘスティア】 よし! じゃあ誓おうか いや、これは約束だね
ヘスティアは マスターへ微笑みかける
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