40061201 梓弓 良くないことが起こりそうで…
険しい顔つきで 一人佇む梓弓
そんな彼女に マスターは声を掛けた
【梓弓】 …あ、マスター
【梓弓】 これから街へ… ですか?
【梓弓】 いけません
【梓弓】 吉凶の占いでは、 今の我々は苦しい… そう、まるで寒い冬のような時期
【梓弓】 現に異族との戦闘は熾烈を極め、 気を緩めることができない状況です
今日は戦闘はなさそうだから、 どこかで息抜きでも… と彼女を誘うマスター
【梓弓】 …いけません いつ、どこから襲ってくるやも 分かりませぬ…
【梓弓】 マスターのように… 悠長なことを言っている場合では ないかと存じます!
【梓弓】 …あ!
【梓弓】 し、失礼しました…!
後悔した表情で、 すぐさま頭を下げる梓弓
【梓弓】 う、運勢では… まだまだ辛い時期は続くと… 出ていていましたので…つい
以前、「占いは過信しない」って 言ってたけど…とマスター
【梓弓】 はい…過信はしておりませぬ しかし…わたくし自身も…
【梓弓】 今日は良くないことが起こる… そのように感じて仕方がないのです…
俯く彼女に対し、
【梓弓】 …えっ!? あの…!
マスターはその腕を引き、 強引に連れだすのだった
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