50014204 体操服ケラウノスストーリー 『ライトニングブースト』
障害物競走を終えた ケラウノスはとにかく 絶好調だった
【ケラウノス】
次もぜーったい一位確定な
わけなんだけど♪
【ケラウノス】
こんなにチームに貢献してるし
次に一位になったら
なにもらおうかな~♪
【ケラウノス】
無茶な要求はしてないと思うよ?
だってこのまま行ったら
私、間違いなくMVPだもん♪
その通りなのである まさに獅子奮迅の活躍 マスターは頷かざるを得なかった
選択肢:
- しかたないなぁ…考えておくよ → select_label_01へ
- 高価なものは無理だぞ? → select_label_02へ
- 一体なにがほしいんだ? → select_label_03へ
その通りなのである まさに獅子奮迅の活躍 マスターは頷かざるを得なかった
select_label_01:
【ケラウノス】
言ったねー!約束だよ♪
select_label_02:
【ケラウノス】
あはは♪そんな無茶言わないよー
select_label_03:
【ケラウノス】
えー、わからないのー?あはは♪
select_label_end:
【ケラウノス】
よーし!
マスターのご褒美目指して…
ぜんそくりょーーく♪
次の種目は800m走 全速力よりも体力配分が 重要なはずだが…
宣言通り 全速力で突っ走るケラウノス なんというオバケポテンシャル…
【ケラウノス】
楽勝だからって
ただなんとなく走るなんて
楽しくないし意味がない
【ケラウノス】
でもちゃんと自分で
目的を定めれば
楽しいし本気だって出せる!
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【ケラウノス】
『ライトニングブースト』!
目標向かってまっしぐら!
これが私のポテンシャル発揮術~!!
ケラウノスは本当に全速力のまま なんなら加速し続けて 見事800mを走りぬいた…
【ケラウノス】
マスター、見てた見てた!?
完全無欠の一位~!
約束、守ってもらうよ♪
走ったばかりでほんのりと 赤く染まる頬を指差して ケラウノスはウィンクする
その意味を理解したのか どうなのか、マスターは 目をそらして知らん顔をした
体育祭とはよくできたもので ケラウノスのような子がいても 案外成績は拮抗する
【ケラウノス】
あ~ん、ここは一位ほしかったな~!
でも相手があの子じゃ
しかたないよね~…
【ケラウノス】
うん、お疲れお疲れ!
ナイスファイトだよ~
次の競技は1位狙ってこ♪
【ケラウノス】
はぁ~…
やっぱり最後のリレーで決まるのかな
でもその前に稼いでおきたいよね!
プログラムと割振り表をにらんで ケラウノスはうんうんとうなっている 横顔は、いつになく真剣だった
【ケラウノス】
クラス全員私だったら
圧勝だったのにね!?
【ケラウノス】
ああ、でもそれじゃ
マスターの取り合いで
戦争になっちゃうか♪
ラストのリレーに向けて チームの雰囲気は 緊張し始めていた
誰よりも敏感に察した ケラウノスは、いつにもまして テンション高く振舞っている
【ケラウノス】
よ~し、いってこ~い!
私のアドバイス通り行けば
絶対大丈夫だから♪
【ケラウノス】
みんなも声だしてこー!
応援もポイント入るからね~
抜け目なくいこうぜ~い!
ケラウノスの額に キラリと粒が光る よく見ると彼女は汗だくだった
マスターは、 一位のごほうびを あげていないことを思い出した
【ケラウノス】
ふあっ!?
なになに!!
見えない見えない!
【ケラウノス】
いきなりびっくりするじゃん~
突然タオル頭にかけるとか!
【ケラウノス】
え……。
これあげるから、汗ふけって?
【ケラウノス】
おおおお…!
良いの? これもらっても?
ケラウノスはタオルで グイグイと顔をふき スッキリした笑顔を見せた
チームのため頑張るあまり 汗を拭うのも忘れていた彼女を マスターはずっと見ていたのだ
【ケラウノス】
よっと…こうしてっと…
どう?応援団っぽくない?
あはは♪
マスターにもらったタオルを ケラウノスは首にギュッと結び
大切そうに、 一度握りしめたのだった
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