Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

View on GitHub

50062211 メギド 穢れたもの

View script in lisp

corridor_daytime.png

500621.png 【メギド】 よい、しょ…

ある日の聖ユグドラシル女学院 メギドは教師に頼まれて 荷物を運んでいた

するとそこに、 手伝うよ! と言いながら ひとりの男子生徒が現れる

500621.png 【メギド】 はあ… また貴方ですか、マスター

500621.png 【メギド】 日頃から、私のことを 気にかけていらっしゃいますが…

500621.png 【メギド】 私に手助けは不要だと 何度も言っているでしょう?

不機嫌なメギドに睨まれ あはは…と 気まずそうに笑うマスター

以前からメギドは、 男であるマスターのことを 毛嫌いしていたのだった

500621.png 【メギド】 良いですか? 貴方はこの聖ユグに ふさわしくない存在…

500621.png 【メギド】 穢れたものであることを 自覚なさった方が よろしいかと

500621.png 【メギド】 貴方がどんな下心で 私に取り入ろうとしているかは 存じませんが…

500621.png 【メギド】 間違っても生徒たちに 手を出そうなどとは 思わないことです

トゲトゲしいメギドの言葉に、 首をぶんぶんと 横に振るマスター

『僕はただきみと―』 そう弁解しようとするが…

500621.png 【メギド】 私は忙しいので、 これで失礼!

マスターの言葉を遮り、 苛立った様子で メギドは階段をのぼっていく

そのとき―

500621.png 【メギド】 …わっ!?

不意に足を滑らせ、 階段を踏み外してしまう

危うく事故になるかと 思われたが…

500621.png 【メギド】 っ!! マ、マスターっ!?

間一髪のところで、 マスターがメギドを庇い 彼女の下敷きになった

500621.png 【メギド】 どうして、このような…

500621.png 【メギド】 あ、すみません すぐに退きますね

500621.png 【メギド】 それで…その、 怪我はありませんか?

僕は大丈夫、それより君は平気? 怪我してない?と、逆に心配してくる マスター

500621.png 【メギド】 え、ええ… あなたが庇ってくれたので…

そう、よかった と、笑みを浮かべるのを見て、

500621.png 【メギド】 どうして、私を助けたんですか? 自分が怪我をするかもしれないのに…

思わず聞いてしまうメギド

危ないって思ったら、 咄嗟に体が動いたんだよ と答えるマスター

500621.png 【メギド】 マスター、あなたは…

メギドはこれまで、 マスターを穢れた存在だと 決めつけていたが…

この一件で、マスターの持つ 純真さに触れ、マスターは本当に 穢れた存在なのかと考えるのだった

500621.png 【メギド】 あら、マスター これからご帰宅ですか?

500621.png 【メギド】 ええ、私もです もしよろしければ 途中までご一緒しましょう

廊下で会ったメギドと 並んで歩くマスター

たまに出会うと、 こうして話をする程度には 仲良くなっていた

500621.png 【メギド】 …ん?

そんな二人の前に、 数人の女子生徒たちが 立ちはだかる

500621.png 【メギド】 なんですか、貴方たち? 通行の邪魔ですよ お退きなさい

異性…穢れたものと仲良くするなんて あなたも穢らわしい!と 二人を嘲笑してくる

500621.png 【メギド】 なっ…!! 誰が穢れた…

突然の罵倒に怒るメギド ――しかし

500621.png 【メギド】 っ! あ…

500621.png 【メギド】 良いですか? 貴方はこの聖ユグに ふさわしくない存在…

500621.png 【メギド】 穢れたものであることを 自覚なさった方が よろしいかと

かつての自分の言葉が メギドの脳裏をよぎり…

何も言い返せず、 その場で固まってしまった

500621.png 【メギド】 …! マスター…?

そんなメギドをかばうように マスターが一歩前に出て…

僕のことはいい、でも… メギドを悪く言わないでくれ! と、女子たちに言い放った

500621.png 【メギド】 …!!

穢れたものの分際で意見するなっ! 嘲笑していた女子たちは激昂し… 二人に詰め寄るのだった

Next: 50062212

Back to index