Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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50062212 メギド 清らかな心

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500621.png 【メギド】 …………

女子たちの怒りをなだめた後、 二人は教室で一息つく

大丈夫? と メギドに声をかけるが、 落ち込んだ様子は変わらない

500621.png 【メギド】 私って… なんと身勝手な 人間なのでしょう

そう呟いて肩を落とすメギドに、 マスターは何も言わず…

ただ黙って、 メギドが自分から 話すのを待った

500621.png 【メギド】 …………

500621.png 【メギド】 私はこれまで… この学園に通いつづけてきて

500621.png 【メギド】 学園から”穢れ”を 排除するために、 力を尽くしてきましたわ

500621.png 【メギド】 ほんの些細な穢れさえも 見逃さず矯正する

500621.png 【メギド】 それが私の使命… 私にとっての誇りでしたの

500621.png 【メギド】 けれど― 私は今、誇れていないことに 気づきました…

どういうこと? マスターの問いに、 メギドは言葉を紡ぐ

500621.png 【メギド】 先ほど、あの方々に 穢れていると罵られた時… 私は強い怒りを覚えました

500621.png 【メギド】 けれど、考えてみれば…

500621.png 【メギド】 私も彼女たちと まったく同じことを 思っていたのです

500621.png 【メギド】 男性という存在は”穢れ” 交流を持つことも”穢れ”

500621.png 【メギド】 そう考えていながらも、 私は貴方との交流を 何食わぬ顔で続けていた

500621.png 【メギド】 それは、これまでの 自らの信条を 否定することと同義…

500621.png 【メギド】 こんなことでは、 貴方にも彼女たちにも 申し訳が立ちません…

500621.png 【メギド】 私はいったい、 これからどうすれば 良いのでしょう…?

………

…少しの沈黙の後、 マスターはメギドに尋ねる

―メギドは僕と付き合いたいの? …と

500621.png 【メギド】 …はっ?

500621.png 【メギド】 は、はぁあああぁっ?

500621.png 【メギド】 な、何を言って…!? そんなわけがないでしょうっ、 馬鹿なことを仰らないで!

必死に否定するメギドを見て マスターは笑い、 だったら問題ないよ、と言う

友達どうしが仲よくするのは 当たり前のことなんだから…と

500621.png 【メギド】 とも、だち…? 私と貴方が…?

あっけらかんとした マスターの言葉

それはメギドの狭まった視野を 大きく広げていく

500621.png 【メギド】 そう、ですか… マスター、貴方は最初から そう考えていたのですね…

500621.png 【メギド】 男性だとか、女性だとか そんなことを意識していたのは 私の方だけだった

500621.png 【メギド】 性別なんて気にせず、 ただ純粋に仲良くなりたい…

500621.png 【メギド】 貴方はずっとそう思っていた …そういうことなのですね?

照れくさそうにしながら、 マスターはメギドの言葉に 頷く

そんなマスターの様子を見て… メギドは意気込みながら 教室の出口に向かっていく

500621.png 【メギド】 …先ほどの方々と、 もう一度話をしてきますわ

500621.png 【メギド】 私とマスターの関係が 穢れたものではないと、 理解していただくために…!

メギドの目に、 夕陽と同じ色の炎が煌めいた

マスターは一言、 いってらっしゃいと メギドを見送った…

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