Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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510384212 アルマス 絆で結ばれし絶剣

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アルマスがマスターを 連れてやって来たのは 食料品の店だった

5103841.png 【アルマス】 今日は私がみんなに 料理を振る舞おうと思って

5103841.png 【アルマス】 他のみんなには ゆっくりしてもらっているの

5103841.png 【アルマス】 親睦が一番深まるのは やっぱり一緒に食卓を 囲んでいる時だからね

そういう考えもあるのかと マスターは興味深く 買い物の様子を見ていた

5103841.png 【アルマス】 ふう、お待たせ こっちの用事なのに 付き合ってくれてありがとう!

5103841.png 【アルマス】 多めに調達したから あなたの隊も食事に招待するわ

喜んで招待を受けたい と、伝えるマスター

5103841.png 【アルマス】 ええ、楽しみにしててね!

5103841.png 【アルマス】 …さて、これが私の マスターとしての休日の 過ごし方よ、参考になった?

5103841.png 【アルマス】 他に知りたいことがあったら 遠慮なく聞いてね

奏官として 最も大事にしていることは? と、質問するマスター

5103841.png 【アルマス】 それはもちろん キル姫達と深い絆を持つことよ

5103841.png 【アルマス】 一言で絆といっても ただ仲良くするとか 単純なことじゃないわ

5103841.png 【アルマス】 私がみんなを信頼するのはもちろん みんなからも信頼されなくちゃ いけないから…

5103841.png 【アルマス】 常日頃から 信念や思いを言動や行動で示して 少しずつ納得してもらう

5103841.png 【アルマス】 そうやって日々、 積み重ねて培った絆が もっとも確かな強さに繋がっていく

5103841.png 【アルマス】 一口にバイブスの共鳴と言っても 様々な要素が噛み合った上での 物だと私は思っているから

なるほどなるほど、と マスターはその言葉を メモに書き留めていく

5103841.png 【アルマス】 あはは…すごく語っちゃった どう、参考になった?

とても! とマスターは勢いよく答える

5103841.png 【アルマス】 ふふ… それは良かったわ

5103841.png 【アルマス】 …せっかく熱心に聞いてくれたし 私のとっておきも教えてあげるわ

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アルマスが案内してくれたのは 街はずれにぽつんと佇む 小さな東屋だった

辺りを見回しながら ここは?と問うマスターに アルマスは得意げに答える

5103841.png 【アルマス】 静かで、自然に囲まれていて とっても居心地がいい場所でしょ

5103841.png 【アルマス】 ここなら何か悩みを持った子の 話を聞くのにうってつけよ

たしかに、 胸の内を打ち明けたくなるような、 穏やかな気分です、とマスター

5103841.png 【アルマス】 そうでしょ? 知らない町に着くたびに こういう場所を探すようにしてるの

5103841.png 【アルマス】 悩みを持ってそうな子がいたら こういうところにサッと連れ出して 話を聞いてあげる

5103841.png 【アルマス】 そうすれば、きっと 心を開いてくれるはずよ

僕もあなたに対して心を開けましたよ と、マスターは冗談めかして言う

5103841.png 【アルマス】 な、何言ってるの! 今は、キル姫に対しての話でしょ!

5103841.png 【アルマス】 もう、先輩をからかわないでよね

顔を赤くするものの 満更でもなさそうに アルマスははにかんだ

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その後、街へ戻ってきた二人 相変わらずマスターとしての 心得を語っていたが…

5103841.png 【アルマス】 それでね、私は思うのよ! ……あっ

どうかしました? と、聞くマスター

5103841.png 【アルマス】 いや、その…

5103841.png 【アルマス】 さっき買った食材… 私、どこにやったっけ…?

5103841.png 【アルマス】 もしかして、東屋に忘れてきた? と、取りに戻らないと みんなに食事を用意できない…!

5103841.png 【アルマス】 ご、ごめんなさい ちょっと他の予定を 思い出しちゃって…

5103841.png 【アルマス】 こんな半端なところで 申し訳ないけど… 色々と話せて楽しかったわ

5103841.png 【アルマス】 あなたのことは覚えたから 後でまた呼びに行くわね! ま、またあとで!

そう言い残して走り去るアルマス

その後ろ姿を見て そういえば、食材の袋を持ってない と、マスターは気が付く…

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5103841.png 【アルマス】 はあ… 自分で買ったものを忘れるなんて 情けなくて言えなかったわ

5103841.png 【アルマス】 まあ、このことは 後で挽回すればいいわよね…

5103841.png 【アルマス】 って…あれ? どこにもない…

5103841.png 【アルマス】 忘れるとしたら ここしかないと思ったけど もしかして、誰かがもう…

5103841.png 【アルマス】 あっ…!

アルマスの視線の先 そこには、食材の袋を咥え 歩く大きな野良猫の姿が!

5103841.png 【アルマス】 ちょ、ちょっと待ちなさい!

アルマスの声に驚いて 逃げ出す野良猫

アルマスは慌てて追いかけるが…

5103841.png 【アルマス】 くっ…何、あの猫… でかいくせにあっちこっち すばしっこいわね…!

トリッキーな動きに翻弄され 距離を縮めることができない

5103841.png 【アルマス】 地の利はあの猫にある… このままだと振り切られるわ…

5103841.png 【アルマス】 あれは隊のみんなに ご馳走するはずだった食料なのに…

5103841.png 【アルマス】 私が…新人に慕われたいって 下心を出してしまったから 隊のことがおざなりに…

5103841.png 【アルマス】 あんなに熱く語っておいて… こんなの…先輩失格よ…

猫はアルマスの追跡を振り切り 草むらの中へ、突っ込んでいく

その時、草むらがガサゴソと揺れて…

マスターが姿を現わし 猫の前へと立ちはだかった!

5103841.png 【アルマス】 えっ…!

突然のマスターの登場に 猫は驚いて、転んでしまう

5103841.png 【アルマス】 チャンス…! 絶・捕獲よ…っ!

その隙をついてアルマスは猫に接近 無事に食料を取り戻すことができた

5103841.png 【アルマス】 あ、あなたが どうしてここに?

詰め寄ってくるアルマスに マスターはいきさつを説明する

この辺りは野生生物が多そうで 仮に食料を持ち去られたら ひとりで取り返すのは難しいだろう

そう思って様子を見に来たら ちょうどそんなの場面だったので 加勢した…と

5103841.png 【アルマス】 …私が忘れ物をしたのも バレバレだったってわけね

5103841.png 【アルマス】 はあ…あれだけ先輩面しておいて こんな有様じゃ… 先輩マスターとして失格だわ

助けることに、先輩も新人もない あなたが親切にしてくれたから お返ししただけです、と言うマスター

5103841.png 【アルマス】 でも…

そうやって積み重ねていった絆が もっとも確かな強さに繋がる…

5103841.png 【アルマス】 あなた、それって私が言った…

それならマスター同士の絆も きっと強さに繋がるんじゃないか そう思ったのだとマスター

5103841.png 【アルマス】 マスター同士の絆…

バイブスの共鳴とは ちょっと話が違いますけど と照れ笑いのマスター

5103841.png 【アルマス】 ええ…そうね あなたの言う通りよ

5103841.png 【アルマス】 …手を貸してくれて、ありがとう とても助かったわ

手を差し出すアルマス マスターはそれに応じて 固い握手を交わす

新たな絆を感じたアルマスは 『絆で結ばれし絶剣』を 習得した!

5103841.png 【アルマス】 …教えているつもりが 教えられてしまったわね 本当にあなたは大したものよ

それでもあなたは 変わらず“先輩”です と、マスターは言う

5103841.png 【アルマス】 もう…調子が良いんだから!

と、言いつつ 誇らしげなアルマスだった

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