530341211 グランテピエ・獣刻・バハムート 完璧なお姉さん
まるで春のような穏やかさと、 すべてを包み込むような大らかさを 持った姫が入隊してきた
【グランテピエ】 終焉の理を破る者、 ディスラプターズが一人
【グランテピエ】 《先駆者》、グランテピエ・ 獣刻(プラント)・バハムート、 ここに推参
【グランテピエ】 私を呼んだのは君、かな? 心配しないで
【グランテピエ】 君のことも世界のことも、 絶対のぜーったいに 私が守ってみせるから、ね?
こんなに優しい口調の彼女が 『守る』…? と思うマスター
すると……
【グランテピエ】 ………
なにやら頬を染めている どうしたの?と、尋ねると……
【グランテピエ】 えっとね…、決意表明と チームの団結力を高める意味で、 ディスラプターズと名乗ろうって、
【グランテピエ】 ソロモン達と決めたけど… いざ名乗ってみると、 まだ少し気恥ずかしい、かなって
【グランテピエ】 みんなが付けてくれた 《先駆者》っていう呼び名も 私、そんなにすごい人じゃないし…
そう言って、照れ臭そうに微笑む
こんなチャーミングな子が、 本当に世界を守れるのかなぁ? そう思うマスターだった
…が、その懸念はすぐに解消される
【グランテピエ】 解き放て!
いざ戦闘に出ると、 とてつもない強さを見せる彼女
そして…
【グランテピエ】 みんな、大丈夫!?
【グランテピエ】 後ろで見てて! すぐに終わらせるから、ね
強いだけではなく、優しい
【グランテピエ】 よく頑張ったね みんな、偉い偉い♪
そんな彼女は、絶大な信頼を獲得し、 姫達を率いて戦うまでの 存在になっていった
また、日常生活においては……
【グランテピエ】 あれ、もう起きちゃったんだ? 朝ごはん、今作ってるところだから、 もう少し眠っててもいいよ
世話焼きで、仲間想いの 優しいお姉さん気質
【グランテピエ】 大丈夫大丈夫、 時間になったら起こして あげるから、ね?
少し甘やかし気味なところはあるが、 しっかり者の一面もある彼女
ゆえに、姫達の お姉さんのような存在に なっていたのだ
それは、マスターに対しても同じで…
【グランテピエ】 おはよう、マスター 今日も無理なくほどほどに、だよ?
【グランテピエ】 頑張る君もかっこいいと思うけれど、 無理だけはしちゃダメ 絶対のぜーったいに、だぞ?
【グランテピエ】 お姉さんとの約束、わかった?
…と、 まるで、弟のように接している
今までは、隊において どこか姫達のお兄さん、 またはお父さん的存在だったマスター
しかし…、
【グランテピエ】 今日も一日お疲れ様でした、 よしよし
【グランテピエ】 ええっ、子ども扱いしたつもりは なかったのだけれど… 嫌だった、かな?
彼女の態度に初めは戸惑いもしたが、 その『完璧なお姉さん』ぶりに
マスターも弟として、 知らず知らずのうちに 頼っていくようになっていた
【グランテピエ】 大丈夫♪ 全部、お姉さんに任せといてよ! ね?
彼女が加入したことで、 隊はすべてが うまくいっているようだった
しかし……、
【ムー】 ………
彼女のオートアバターである ムーだけは、 そんな様子をじっと冷静に見ていた
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