Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

View on GitHub

530361211 シラサギ お告げ絶対主義

View script in lisp

town.png

5303611.png 【シラサギ】 お告げに従い、この町を調査する わたしに同行は不要だ

別の世界からやってきたシラサギだが 彼女に大きな動揺は見られなかった むしろ精力的に町中を歩き回っていた

マスターはそれでも彼女を気遣い 様子を尋ねるのだったが…

5303611.png 【シラサギ】 心配には及ばない わたしはお告げに従い 行動するのみだ

シラサギはそうは答えたが、 マスターは気になり 彼女を見守っていた

5303611.png 【シラサギ】 ふむ…なるほど…

なにやらつぶやきながら シラサギが一点を見つめる

視線の先では、子供達が輪になり 何か話し込んでいた

シラサギはひとつうなずくと、 子供達のところへ赴く

【子供】 アレは…森じゃなくて…

【子供】 あいつを…とくべつな やくそうが…

子供達はやたらと真剣に 話し込んでいたが、シラサギは 気にせず話しかけた

【子供】 …? なんだよ! そうだんのじゃまするな!

突然現れたちん入者に 子供達の視線は冷たい

5303611.png 【シラサギ】 その相談とやらだが やめたほうがいい

【子供】 な、なんだよ うるさいな! 関係ないだろ!

【子供】 だいたいなんで、だめだって 言えるんだよ!

5303611.png 【シラサギ】 お告げがそう言っている 信じるかは君次第だ

【子供】 うるさいっ! あっちいけ!

子供達は口々に 悪口を言いながら退散していく

それでも動じずに 子供達を見送るシラサギ

マスターはそのシラサギに なぜ、そんなことをしたのか尋ねた 彼女の言動は一見すると怪しい

5303611.png 【シラサギ】 なぜか? そうお告げがあったからだ

さも当然そうに語るシラサギに マスターはお告げとは何かを尋ねる

5303611.png 【シラサギ】 お告げとは神からのお言葉だ 神事を継ぐわたしにしか聞こえない

マスターはなるほどとうなずき シラサギの言葉を受け入れる

5303611.png 【シラサギ】 神のお告げは絶対 殊勝な心掛けだ

その神が子供達のやろうとした ことを止めたんだよね? とマスターも聞き返す

5303611.png 【シラサギ】 そうだ 神は世界が異なろうと わたしをお導きになる

それなら問題ないよ 君が嘘をついているようには 見えないし、とマスター

5303611.png 【シラサギ】 そうか… あなたはそういう人なのか

マスターは、自分は信じるが 周りがわかってくれるとは限らない それが心配だと伝える

5303611.png 【シラサギ】 気にしてくれることには感謝する だが理解を得られなくても問題ない

お礼の言葉ではあったが そこには少しだけ拒絶の気配がした

しかしマスターは それに気づかぬふりをして シラサギを見守ると告げる

5303611.png 【シラサギ】 つまりこれからも、わたしに 着いてくるということか?

さっきの子供達へのお告げも 気になるし、嫌じゃなければ しばらく一緒に行動させてよ

5303611.png 【シラサギ】 わたしは子供じゃないのだが… だが、あなたも諦めそうにないな

5303611.png 【シラサギ】 神のお導きの邪魔を しないというなら、好きにするといい

マスターの強引さにあきれたのか そう言って、シラサギは マスターの同行を認めるのだった

Next: 530361212

Back to index