560371212 小日向未来 わたしも、頑張るからッ!
【未来】 ふう…終わった~
お疲れさま 今回は心配事もなかった? と声をかけるマスター
【未来】 ああ、マスターさん 心配事というかなんというか…
やっぱり何かある? とマスターは任務の前の 未来の表情を思い出し問いかける
【未来】 ううん、やっぱり なんでもありませんッ! それじゃ、先に戻って休んでますね
何かを言いかけてやめる未来 だが、マスターは踏み込んで その先を聞くこともできなかった
今回の任務は長期に渡るものだが その後、未来としっかり話せず 数日の時が経っていった
その日、マスターは いつも通り キル姫達の相談に乗っていた
【未来】 …………
と、そこへ 未来が申し訳なさそうに声をかける
【未来】 えっと、マスターさん 今いいですか?
キル姫の話を聞いていたマスターは 今はちょっと…と答えようとする
が、しかし 当のキル姫から 未来を優先して、と言われる
【未来】 あ、ごめんなさい お邪魔してしまって…
未来に謝られたキル姫は いいのいいの、と未来の背中を押す
そしてマスターに 未来の話、ちゃんと聞いてあげて と言い残し去っていく
【未来】 …………
それで、どうしたの? と未来に向きなおすマスター
【未来】 単刀直入に言います
未来が改まって何を言うのか 固唾を飲んで聞きに徹するマスター
【未来】 マスターさんの悩みは 誰が聞いてくれるんですか?
自分の…悩み? 未来の意外な発言に キョトンとするマスター
【未来】 あれ、意外な反応…
【未来】 だって、マスターさんって いつもキル姫のみんなの話を 聞いてばかりです
【未来】 だったらマスターさんの話は 誰が聞くんだろう、って 思ってしまって…
【未来】 戦闘員じゃないのに 戦場に立って、その上で 普段からみんなの相談相手
【未来】 気が休まるときは あるのかなって…
【未来】 もちろんマスターさんが そうしたいからっていうのは わかっているつもりです
未来は他の姫と同じく、マスターも 仲間であり、その仲間が困っていれば 力になりたいと思っているようだ
しかし、マスターとしては 別に悩みというほどではない という感覚だった
【未来】 ん~そうですか わたしの思い過ごしですかね?
【未来】 でも、マスターさんは 戦えない分をそういうところで カバーしようとしてるように見えて…
【未来】 それがわたしには 無理をしているようにも 見えちゃうって言いますか
そんなことないよ とマスターは返す
そして 心配してくれてありがとう と続ける
【未来】 …………
【未来】 まさに、そういうところ なんですけど…
まだ何か言いたげな未来 しかし、そこへ先ほどのキル姫が 慌てて戻ってくる
【未来】 どうしたんですか、 そんなに息を切らして…
【未来】 え、魔獣がッ!? わかった、わたしもすぐ行きますッ!
辺りを警戒していたキル姫が 魔獣と遭遇したらしい
マスターはそれを聞くと すぐに駆け出していた
【未来】 マスターさんッ!? ああもう、そういうところも 心配だって言ってるのにッ!
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