Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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66610131 Unit666 パラケルスス

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2101311.png 【パラケルスス】 急に呼び出して、何の用だい?

2101311.png 【パラケルスス】 つまらない話なら わたくしは付き合わないぞ

2101311.png 【パラケルスス】 君ならそれくらいのことは 分かっていると思うが

花火をしよう と、線香花火を差し出すマスター

2101311.png 【パラケルスス】 花火? …わたくしと?

2101311.png 【パラケルスス】 …まったく、 君の研究心も見上げたものだ

2101311.png 【パラケルスス】 花火を共にすることで、 わたくしについて 更に研究を深めようというのだろう?

2101311.png 【パラケルスス】 いいだろう 付き合うとするよ

火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める

2101311.png 【パラケルスス】 …まったく、君には本当に 驚かされてばかりだ。マスター

2101311.png 【パラケルスス】 このわたくしの知識を もってしても、君の行動は 未だ解明しきれないことばかりだ

2101311.png 【パラケルスス】 …思えば、初めから 君はそういう人物だったな

2101311.png 【パラケルスス】 正直に言うと、 出会ったばかりの頃は 君に何の興味も抱いていなかった

2101311.png 【パラケルスス】 無知で凡庸な人間で… わたくしが探求するに 足る相手ではないと

2101311.png 【パラケルスス】 しかし…

2101311.png 【パラケルスス】 わたくしは…間違っていた

2101311.png 【パラケルスス】 君は、無知で凡庸で 己の身を守る力もない

2101311.png 【パラケルスス】 だがその一方で、 多くの者に慕われ、隊を束ねるに ふさわしい者として認められている

2101311.png 【パラケルスス】 その矛盾に、 わたくしは興味を引かれた

線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる

2101311.png 【パラケルスス】 君を研究し始めて… わたくしは、君の力に気がついた

2101311.png 【パラケルスス】 君はどんな困難な 状況でも下を向かず、 諦めない姿で周りを鼓舞し

2101311.png 【パラケルスス】 どんな強敵を前にしても 適格な者に的確な指示を出し 危機を乗り越えてきた

2101311.png 【パラケルスス】 それは…他者に気を配り、 己のすべきことを見抜き、 それを実行する力があってこそだ

2101311.png 【パラケルスス】 そしてわたくしは、君のその力に… 救われた面がある、と認めよう

2101311.png 【パラケルスス】 君も知っての通り、 わたくしは他者を 不快にさせない物言いが苦手だ

2101311.png 【パラケルスス】 たとえ 言っていることは正しくても、 言い方で反感を買ってしまう

2101311.png 【パラケルスス】 わたくしは 間違っているわけではない 故に己を変える気はない

2101311.png 【パラケルスス】 …しかし、時には新たな手法を 取り入れた方が 効率が良くなることを知った

2101311.png 【パラケルスス】 他のキル姫達と共に ビーチサッカーを行った時に、 君がわたくしに気付かせたのだ

2101311.png 【パラケルスス】 お陰であの場はうまくいき、 わたくしは新たな視点を手に入れた

2101311.png 【パラケルスス】 …適切な対処を導く 君のその観察眼が あの結果を生んだのだ

2101311.png 【パラケルスス】 君は研究熱心で… その研究結果は評価に値する

2101311.png 【パラケルスス】 …わたくしに対する研究でもな

線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる

2101311.png 【パラケルスス】 二人で、博物館へ 行った時のことは覚えているかい?

2101311.png 【パラケルスス】 君が行き先を決めた 逢引きにしては 色気のない選択ではあったが

2101311.png 【パラケルスス】 わたくしは………… とても、嬉しかった

2101311.png 【パラケルスス】 場所の選択が 良かったことも、確かにある

2101311.png 【パラケルスス】 博物館というものは、 わたくしが探求するにふさわしい 叡智の宝庫たる施設だからな

2101311.png 【パラケルスス】 だが、わたくしにとって 最も嬉しかったのは…

2101311.png 【パラケルスス】 …君が、何も言わずとも わたくしの好みを把握し、 連れて行ってくれたことなのだ

僅かに瞳を潤ませながら 囁くように語るパラケルスス

その顔は、薄暗い中でも 容易に伺えるほどに赤く染まっていた

線香花火の火花が消え、 火球だけが残る

つかの間の沈黙の中で、 マスターは意を決して パラケルススを見つめた

2101311.png 【パラケルスス】 な、なんだ…? 急にそんなにじっと見て…

パラケルスス…

選択肢:

パラケルスス…

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2101311.png 【パラケルスス】 …………っ!?

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2101311.png 【パラケルスス】 わ、わたくしと、誓約を…?

2101311.png 【パラケルスス】 …いいだろう 君がこの先もずっとわたくしに ついて研究したいと言うならば

2101311.png 【パラケルスス】 わたくしもそれに応えよう 無論、わたくしにも君についての 研究を変わらず続けさせてもらうが

2101311.png 【パラケルスス】 …誓ってくれるかい、マスター

2101311.png 【パラケルスス】 わたくしを見捨てず、 共に研究しあい、互いについての 知識と…心を深めあい続けることを

それを聞いたマスターは頷き、 誓うよ と宣言する

同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる

地面に落ちた火球から 光りが広がり、

マスターと パラケルススを包んだ

2101311.png 【パラケルスス】 君のバイブスと、 わたくしのキラーズが 深く繋がっていく…

2101311.png 【パラケルスス】 形容しがたいこの高揚感で 胸が苦しい…。また君に 新たなものを教えられてしまった

2101311.png 【パラケルスス】 これが『幸せ』… そして誓約を交わす ということなのだな…

2101311.png 【パラケルスス】 君はもはや“マスター”の域を超え 研究対象の域を超え…唯一無二の わたくしの誓約者だ。マスター…っ!

こうしてマスターと パラケルススの誓約は 結ばれたのだった

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