780110121 限定クエスト タガタメコラボ 喪失の月を照らして 喪失の月を照らして ストーリークエスト 3 - EP2 喪失の月を照らして 2話 喪失の月を照らして 2話 戦闘前
【フラガラッハ】 戻りましたよ、イージス あの方は?
【イージス】 部屋で休ませている
【ルーン】 いいのか、イージス 得体の知れない奴を連れ込んで
【イージス】 だからといって放置するわけにも いかないだろう 手助けしてくれたわけだし
【フラガラッハ】 それはそうですが あの異質な力を見ましたよね?
【イージス】 ……
【ルーン】 あいつと戦ったら 面白そうだよな
【フラガラッハ】 またすぐそういうことを… それはともかく、イージス 最近の異形の出現具合からすると
【フラガラッハ】 また裂け目が できてしまったんですよね?
【イージス】 ああ、おそらくな
【フラガラッハ】 そんな時に…
【イージス】 わかっている… でも放ってはおけない
【ルーン】 いいけど 何かあったら隊長の責任って やつだからな
【イージス】 ああ、悪いな なんというか…
【フラガラッハ】 随分とあの方を 気にされているようですね
【イージス】 …本当に来るのかわからない 仲間を独りで待っていた 昔の自分を見るようでな
【フラガラッハ】 はあ…わかりましたわ
【フラガラッハ】 何者だとしても、 目覚められたら、わたしの美しさで 虜にすれば解決しますしね
【イージス】 ……
【ルーン】 …… とりあえずこれ 全部拾えたかはわからないけど
【イージス】 ああ、ありがとう
【フラガラッハ】 このあとどうされるんですか? 本当に裂け目ができているかも 気になりますし
【イージス】 わかっている アハトと少し話してみようと思う
【イージス】 放っておくと そのまま死者の国に 行ってしまいそうだから
【ルーン】 半分死人みたいな顔してたもんな イージス、お前なら なんとかできるのかよ?
【イージス】 それはわからない
【フラガラッハ】 あなたのお仲間 コマンドキラーズ
【フラガラッハ】 彼女達の障害になる可能性がある そう考えていらっしゃるのです?
【イージス】 ちょっと違うかな
【フラガラッハ】 ですよね 底抜けのお人好しのお節介焼き
【イージス】 なんだと!
【フラガラッハ】 裂け目の調査は わたしとルーンで行ってきます それでいいですか?
【イージス】 …ああ、頼んでしまっていいか?
【ルーン】 好きでイージスに付き合っているんだ 気にするな。それに私には 話すより戦う方が向いてるしな
【イージス】 もういいのか?
イージスが部屋に入ると アハトは既に立ち上がり、 どこともなく視線を漂わせていた
【アハト】 …別に怪我をしたわけじゃないですし あの、ここは…?
【イージス】 私の…コマンドキラーズの拠点だ
【アハト】 コマンドキラーズ? ははっ、知らない言葉ばかりです…
【アハト】 さっきのあの二人は?
【イージス】 ルーンとフラガラッハか? さっきも言ったが、私達はここで 彷徨い出た亡者を還している
【イージス】 今はその見回りを頼んだ
【アハト】 仲間、なんですね 三人でコマンドキラーズと? 部屋の数と合っていないですが
家の中を見回すアハトの 視界にはリビングから繋がる 七つの部屋が見える
【イージス】 いや、彼女達はただのお人好しだ コマンドキラーズのメンバーではない が、私の仲間だ
【アハト】 仲間、ですか…
アハトの表情に 沈痛な色が浮かぶ
【イージス】 大丈夫か?
【アハト】 わかりません 私がどこに来てしまったのかも 何をしたらいいのかも…
【イージス】 そういう時は休め まあ、気休めだがな
【アハト】 イージス
【イージス】 なんだ?
【アハト】 …別の世界の生物も アナタの言う死者の国に 行くと思いますか?
【イージス】 この世界は大いなる世界樹 ユグドラシルを中心に循環している
【イージス】 その循環の理がどこまで及ぶのか それは私の知るところではないな
【アハト】 死者は蘇らない
【イージス】 死者の国から逆戻りしようとする 亡霊は私が追い返すからな いや、そもそも蘇ったわけでもないが
【アハト】 もし、逆戻りしようとする亡霊が… それが死んだアナタの 仲間だったとしてもですか?
【イージス】 それが務めだからな
【アハト】 …少し外の空気に当たってきます
【イージス】 ま、待て!
制止の声を聞かなかったかのように アハトはゆっくりと扉を開け 外に向って歩いていく
【イージス】 あああ、どうして私はこう… 話が下手なんだ!
地底世界だと教えられたそこは 光の差し込まない海底街 ロストブルーと似た
アハトにはよく知っている 薄暗い陰気な場所に見えた
【アハト】 でも、どうやらここも違うようです
【アハト】 私にロストブルーへ 帰る術などないのでしょうか…
アハトの右眼から力が失われる それは太陽の光を妨げる 厚い雲の動きのようだった
【アハト】 ソル… 私は…
【魔物】 GYAAAAAAAAAAAA!
【アハト】 先程の魔物の残りですか
対峙する異形 右眼に力が宿り、 アハトの力が一点に集中していく
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